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不遇の銘機 SHURE V-15 TYPEIV で交換針を聴き比べる。 [試聴記録]

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不遇の銘機 SHURE V-15 TYPEIV で交換針を聴き比べる。
父が持っていた雑誌「ラジオ技術」に画期的なカートリッジと特集されていた。
その時は小学生で何のことかさっぱりわからないがとても強烈な記憶が残った。
その数年後、60% OFF の目玉商品としてダイエーで売られていた。
確か 14800円 だったと思う。チラシに乗っていた。
AT-150E が値引きされても 2万円くらいだった。
新潟の片田舎で、バーゲンの目玉になってたいのだ。
私は、AT-150Ea を買って、リファレンスとなった。
2000年以降、V-15 TYPEIV を入手したが、当時から不人気で驚いた。
TYPEIIIの半額くらいのイメージだ。

何度かまじめ聴いてみたが、TYPEIII より現代的なサウンドであり、不遇のカートリッジであることが分かった。

さて、JICO製交換針、クラックを修理した交換針、オリジナル交換針 HE オリジナル交換針 MR が入手できたので比べてみた。

① VN-45HE クラック修理品
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  カンチレバーにクラックが入っていたので、顕微鏡で補修した。
  ややハイ上がりながら、強烈なサウンドだ。情報量は多くエネルギッシュなサウンドだ。


② JICO製 
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  JICO製 の交換針だ。入手性は良い。現在も生産しているようで、経年劣化の心配はない。
  オリジナルとは方向性が異なる。
  かなりアダルトなサウンドで、解像度もやや劣る。
  低域の量感、アタック音はまあまあだ。

③ VN-45MR
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  シールが白字に黒がMRで黒字に白がHEモデルだ。
  標準的に販売されていたのは HE モデルだと思うが、コニカル仕様の VN-45Gも販売されていた。
  V-15 TYPEV MR の人気にあやかった。TYPEIII 向けのMRも販売された。
  音は、ややアダルトタッチだ。繊細さはあるが弾けるようなサウンドではなく上品なサウンドといった感じだ。

④ VN-45HE
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  標準的に販売されていた。炸裂するような、ワイドでダイナミックで低域の伸びも文句なし。
  高級機のサウンドでとても MM型とは思えない。自分好みのサウンドだ。
  しかし、この不人気ぶりは.....とても不思議だ。
  デザインが悪かったのか?

  
⑤ おまけ
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  ボディがブリッジ部分から剥離し、接着したらずれて固着、針折れ品を修理するも
  共振点が可聴周波数に入っているようで、大振幅で歪む。残念な結果となった。
  修理した針は、無垢の楕円ダイヤモンドだっただけに残念だ。



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