SSブログ

テクニカ AT-10系 カートリッジ集中試聴 [試聴記録]

テクニカ AT-10系 系カートリッジ集中試聴した。
P1780362.JPG
70年代後半から現在まで、世界レコードのスタンダードして活躍した。
AT-10Gは 型が壊れて、製造中止のようだ。
再生産はないだろう。

レコードは、2000年のプレスされた島谷ひとみだ。
P1780367.JPG
特徴は、一曲を3曲分くらいの間隔でプレスされている。
リミッターがかかっていないようだ。
通常のレコードよりトレースは厳しい。
まとめて聴いてみると
AT-10Gだけ聴いていれば、これで十分と思うが、上位機と比べるとレンジ、解像度を含めて差は歴然だ。
AT-10Gはバランスがとれた、スタンダードなカートリッジであることを再認識した。

交換針の振動系を移植するため、SWING製の交換針をばらしたら
モールドに パイオニア131 のロゴが....つまり、パイオニア純正の交換針はSWINGが製造していたことになる。
PN-110 の純正交換針もSWING製だった(後期製造分)
パイオニア PC-131 は、テクニカからのOEM供給品だ。
証拠の品
P1780360.JPG
P1780359.JPG

パイオニア <== テクニカ <== SWING(交換針のみ)
こんな図式だろう。
テクニカは、先端を潰したカンチレバーが主流だが、AT-10G系のOEM品は、
丸棒のまま、ダイヤモンドを挿入したものがほとんどだ。
丸棒は、SWING製、先端つぶしはテクニカではないだろうか?

ビジネスモデルは、今のインクジェットプリンタと同じ図式だろう。

SWINGは激安でテクニカに交換針を納品する。
バーターとして、交換針の製造・販売はSWING製が行う。
交換針は利益率が高く、十分ペイできる。
交換針はモールドで、量産体制ができればかなり安く作れたと予測する。
数が少ないと割高だったのだろう。


① AT-10G その1
P1780363.JPG
0302_1.jpg

② AT-10G その2
P1780364.JPG
0302-2.jpg

③ AT-10G その3
P1780365.JPG
0302-3.jpg

④ AT-10G その4
P1780366.JPG
0302-4.jpg

⑤ AT-12E
P1780368.JPG
0302-5.jpg
 無垢の楕円ダイヤモンドで、10Gシリーズとは一味違う。

⑥ AT-13E(修理品)
P1780369.JPG
0302-6.jpg
 ナガオカの楕円交換針を移植した。
P1780361.JPG
  カンチレバーの形状からしてSWING製と思われる。


⑦ テクニカ AT-14Ea
P1780370.JPG
0302-7.jpg
 極小のスタイラスチップで、サウンドは解像度が高く繊細だ。

⑧ AT-15Ea(修理品)
P1780371.JPG
0302-8.jpg
 ⑥と同じくナガオカ製の楕円ダイヤモンドの振動系を移植した。
 これも SWING製ではないだろうか?

⑨ AT-15E(修理品)
P1780372.JPG
0302-9.jpg
 パイオニア PN-131 の振動系を移植した。
 こちら、コニカルで 0.5milだ。
 丸針はカンチレバーの裏にはダンプ材が塗られていないようだ。

⑩ テクニカ AT-130E(修理品)
P1780373.JPG
0302-12.jpg
 振動系をAT-10Gから移植した。
 若干ハイ上がりのサウンドとなった。

⑪テクニカ AT-7V
P1780374.JPG
0302-11.jpg
 アナログ終焉期のハイCPカートリッジ
 無垢の楕円ダイヤモンドで、極小のスタイラスチップでサウンドも超一流だ。
  

 

nice!(1)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。